怪奇!吸血人間スネーク             「評価 D」
主人公の青年は、近所に住む蛇の研究家に助手として雇われる事になった。彼は数日後、1人で町の遊園地にある見せ物小屋に入り、不気味な半蛇人を見て戦慄する。だがその半蛇人の正体は、主人公の前任として蛇の研究家の助手をしていた者だった。実は研究家は人間を蛇にする研究をしており、前の助手は知らぬ間に研究の実験体にされていたのだ。ところが実験が失敗したために、前の助手は蛇でも無い人間でも無い「半蛇人」となってしまい、見せ物小屋へと売り飛ばされたのである。だがその事実を知らない青年は、研究家の娘と恋に落ちて、平和な日々を過ごしていた。すでに自分の体が蛇人間に変わりつつあること事も知らずに…。
実に後味の悪い1本である。この手の映画にしては珍しいバッドエンディングだし、なんといってもラストシーンがとんでも無い。とても文章では説明できないのだが、「えっ、これで終わり!?」と思うこと請け合いだ。また主人公が最後に変身するのが何の事は無い単なる蛇だったり、タイトルに反して吸血スネークが全く出てこなかったりと、腰砕けな箇所が多い本作。見世物小屋に出てくる半蛇人や蛇に変身する途中の主人公の姿など、気合の入っているところは入っているにも関わらず、どうにも締らない印象の映画だった。

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