コモド 「評価 C」
幼い頃、訪れた島で怪物に襲われ、その事がトラウマになってしまった少年がいた。彼の心を治療するため、医者は少年と彼の家族を連れて怪物がいたという島に向かう。だがそこには、繁殖したことで数を増やした無数の怪物達がいた…という始まり方をする本作は、序盤については特に問題点も見当たらず、まずまずの評価であった。ところがである。話の中盤、怪物の事実を隠そうとした石油会社が島に傭兵を送ったところから、話が見事に脱線していくのだ。傭兵の登場以降、少年のトラウマは何の契機もなくキレイさっぱり無くなり、いきなり映画はハードアクション路線へと方向転換してしまう。傭兵とコモドドラゴンの戦いが始まったかと思えば、しまいには医者までもが武器を手に怪物退治をする始末。もうこの地点で、何が何やらさっぱり分からなくなっている。
1〜2mの大きさで集団に出現するコモドドラゴンの造形には見る所があるものの、話の方はあんまりな出来の作品だった。
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