クリムゾン 老人は荒野を目指す 「評価 A」
本作は「モンティパイソン人生狂騒曲」の本編が始まる前に上映される、15分ほどの短編映画である。
労働者の老人が資本家を相手に反乱を起こす…という話なのだが、なんとこの映画は、「経済界」を壮大な海に例えた海賊映画仕立ての作品なのである! 老人達の働いている会社がいきなり巨大な船になったかと思えば、次のシーンのナレーションは「こうして老人達は、国際金融の波に乗り出したのだ」などと言うのだ。国際金融の波って…とツッコミを入れたくなるが、そんな間もなく物語は次の場面へと移る。すると驚くべきことに資本企業のビルに老人達が乱入して、いつの間にか持っていた剣で、資本家達を皆殺しにしてしまうのだ! なんというミスマッチな展開! もう、老人の暴走は誰にも止められないのか!? と思った矢先、物語は衝撃のラスト(本当に衝撃的!)を迎える。
最後のどんでん返しが実に楽しい、モンティパイソンらしい作品である。
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