未確認生命体 MAX        「評価 B」
遺伝子操作で誕生したスーパードッグの「マックス」。悪い科学者のせいで檻の中に閉じ込められていたマックスは、研究所で行われている悪質な動物実験を調べに来た記者に助けてもらい、晴れて自由の身となった。しかしマックスが逃げたことを知った悪い科学者は、警察を動員してマックスを捜索させる。このままではマックスは再び檻の中に閉じ込められてしまう。そこでマックスは遺伝子改造で得た持ち前の能力を発揮し、自分を捕まえようとする彼らをコテンパンにしていくのだった。
…と書くとファミリー向けの動物映画っぽく聞こえる本作だが、実際のところは研究所を脱走したマックスが強盗や郵便配達の親父を持ち前のパワーと能力で次々と惨殺して行くという、愛犬家なら泡吹いて卒倒すること間違い無しの映画である。
マックスはぱっと見たところでは普通の犬と大差無いものの、爪を伸ばして木や壁を悠々と登り(豹の遺伝子が組み込まれているらしい)、皮膚の色を変えて周囲の風景と同化して姿を眩まし(カメレオンの遺伝子が組み込まれているらしい)、口を大きく広げて猫をも丸呑みにし(蛇の遺伝子が組み込まれているんだろう、多分)、また鋼鉄をも溶かす強酸の尿で万物を溶かし尽くす(何の遺伝子が組み込まれているんだ!?)。
こんなマックスの活躍が楽しい本作は、登場人物の独善的な行動や見え見えな伏線が散見されるものの、最後に改造生物としてのマックスの悲哀に触れていたりと話の方も良く出来ている。特に犬に思い入れのある人間ならば必見(?)の映画だ。

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