メタモルフォーゼ                  「評価 C」
宇宙空間で船外作業をしていた男が、微小の隕石のようなものを腕に受けて負傷した。地球に帰還した後、治療によって全快したかに見えた男だが、程なくして全身に奇妙な傷が浮かび上がり死亡する。実は彼が傷を負わされた隕石には宇宙を飛び回る微生物が付着しており、男の体内に入りこんだ微生物は蛾のような姿に成長。男の体を食い破って逃げ出していたのだ。その後、この生物は一家の爪弾きにされている男に取り付き、徐々に仲間を増やして行く…。
本作は冒頭を除けば舞台を一つの町に限定するという、典型的な低予算SF映画である。しかも宇宙生物なのに蛾のような姿をさせたりと、設定に関してもあまり評価できない。しかし本作、宇宙人の生態解明を軸に展開していく話がなかなか面白く、あまりにも平凡でヒネリの無いラストを除けば、単なるモンスターパニックに終わらせようとしない製作者の意気込みが感じられる出来になっている。
蛾に乗り移られた人間が他の人間の中身を吸い取っていくシーンも、とにかくチープでB級映画好きにはたまらない。

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