メガフォース           「評価 C」
時は近未来、世界各地で国家間の紛争が発生していた。このままでは世界が危ない! そう考えたアメリカは最新ハイテク部隊「メガフォース」を組織した。彼らの所有する超兵器によって世界各地の紛争を鎮圧させようというわけである。そんな彼らの次の目的地は南アフリカのナミビア。そこで紛争を意図的に拡大させて大儲けしている戦争屋を懲らしめるというのが任務だ。そしてメガフォースの面々は任務実行のために動き出したのだが、戦争屋がリーダーの友人だったために事態はややこしい方向に進展していき…。
「超兵器で平和を守る」という非常にありがちなコンセプトの本作。しかし幾らありがちであっても、世界観に対するこだわりが徹底していたり、奇想天外な展開を見せたり、主役をかっこ良く見せる演出がされていたりすれば映画というものはそれなりに光るものだ。ところが本作、全く光るような点が無い! 「ハイテク部隊」と銘打っている割には最新技術を感じさせるメカがホログラム照射機と空飛ぶバイクぐらいだったり(しかもアメリカの総力を結集した組織のくせに輸送機は戦時中のもの)、製作の都合上アメリカとナミビアの景色が非常に似ていたりと世界観に対するこだわりは微塵も見られない。また展開の方はいたって単純な上、メガフォースのリーダーは友人の戦争屋と肩を組んだりして緊迫感のかけらも無いのでかっこ良く見えるわけもない。ラストのバイク飛行シーンがあまりにも凄まじい特撮で大爆笑できること請け合いなので評価はCだが、まさに本作は「こだわりの無い映画」である。決して期待して観てはいけない。

GO TO TOP!!