モンティ・パイソン 人生狂騒曲          「評価 A」
パイソンズの劇場版最終作が本作である。今までにも神話や宗教をことごとくパロディ化してきたパイソンズだったが、本作は今までよりも更に重いテーマといえる「人間の生と死」を主題としている。だが、それでも雰因気が全く変わらないのは、さすがパイソンズ。といったところであろうか。
本作は今までの作品と違い、主なストーリーというものは無い。いくつかのスケッチによって成り立っているので、まさにTVシリーズのロングバージョンを観ているような気にさせてくれる。しかも、内容の過激さはTVシリーズを遥かに上回っているので、本作はまさにTVシリーズの豪華版ともいえる仕上がりだ。TVシリーズの過激な雰因気を劇場版で味わいたいのならば、「AND NOW〜」よりも本作の方がオススメである(ただ、ギャグの面からだと「AND NOW〜」の方がオススメできる)。
更に本作、中盤以降のギャグの嵐が物凄い。中盤の目玉「お魚を探せクイズ」に始まり、臓器移植やら別の映画の乱入があるやらで、まさにギャグ映画の醍醐味を見せてくれるのだ。過激な序盤と脳天気な中盤以降。本作は、このギャップがなんとも楽しい1本である。

GO TO TOP!!