モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル 「評価 A」
かのモンティ・パイソンズの劇場版第2作であるこの映画。イギリスの神話の1つ「アーサー王と円卓の騎士」をベースにした物語で、アーサー王が聖杯を探すために壮大な旅をするという随分とスケールのデカい内容である。が、しかし。やはりモンティ・パイソンズが制作したので、理不尽で不条理な内容が目白押し。黒騎士は両腕両足を切断されても死なないし、聖杯の洞窟を守る恐怖の怪物の正体が実はウサギだったりと(しかもこのウサギは異様なまでに強く、あっという間に人間をバラバラにしてしまうのだ)、お決まりのブラックコメディは本作においても存分に発揮されている。
その他にも、伝説の大怪獣「アアアアーーッ!(本当にこういう名前なのだ)」が唐突に現れたかとおもえばアニメーターが心臓発作を起こしたおかげで唐突に消えたり、橋を守るババアと不条理なトンチ合戦をしたりして、ラストでアーサー達はようやく聖杯がある城に辿り着いたのだが…、そこから、かなり理不尽な展開によって映画は唐突に終わってしまうのだ! この映画のラストは、モンティ・パイソンズの映画の中で2番目に衝撃的なラストである(1番目は勿論「クリムゾン 老人は荒野を目指す」のラストです)。
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