ヘリコップ3                  「評価 C」
非常に唐突だが、本作の原題は「ヘリコップ4」である。そう、第3作で「ヘリ刑事」なんていう変な邦題を付けてしまったため、元々「ヘリコップ4」という原題だった本作の邦題が「ヘリコップ3」になってしまったわけだ。これでは今後も原題と邦題のナンバーがずれたままシリーズ展開していくことになるではないか…と、そんな不安に駆られつつ登場したヘリコップシリーズの新作。今回もいつも通り2つのエピソードに分かれているので、まずは別々に紹介していくとしよう。

VS麻薬ディーラー
麻薬のおとり捜査をしていたシューマン男爵の友人が殺された!殺した相手は友人が捜査していた麻薬組織と敵対する組織の連中で、彼は組織同士の抗争に巻き込まれてしまったのである。そこでシューマンは友人の仇を討つべく麻薬組織の壊滅に乗り出したのだが、そんな最中も組織同士の抗争は激化していき…

VSヒットマン
ある日、上院議員と一緒にいたマラソン選手が狙撃された!ところが幸いなことに弾丸が血糊を仕込んだだけの偽物だったためにマラソン選手は無傷であった。だが無傷とはいえ数日後に試合を控えたマラソン選手が狙撃されたのは一大事、とシューマンとハーランドは捜査に乗り出す。そして捜査線上に上がったのは、かつてシューマンの友人であった天才狙撃手だったのだ…

と、今回の話はどちらもシューマン男爵の友人が絡んでいる。ところが本作、「麻薬組織の抗争」と「天才狙撃手との死闘」という、いかにも面白そうな題材を用いているにも関わらず、いまいち盛り上がりに欠ける出来なのだ。やはり要因として思い当たるところといえば、見せ場であるはずの波動砲が今回ピンポイント攻撃しかしないため派手な破壊シーンが無いという点だろう。破壊が地味なアクション作品ほど寂しいものもない。しかも麻薬組織の話はサウナなどやたらゲイっぽさが漂っているし、どうも今回は「ヘリ刑事」と比べて出来が落ちたように思われる。だが相変わらずドラマ部分はなかなかの出来なので、今後のシリーズに於いての盛り返しが期待されるばかりである。

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