ファイアートラップ 「評価 B」
主人公のマックスは、警察からは良く知られている大泥棒。次の仕事はIQ社の開発した新型の人工知能チップを奪うことだったのだが、なんと侵入したビルで大火災が発生!警察官に扮してビルに侵入していたマックスは、このドサクサに紛れてチップを奪おうとして、警察官になりきって生存者を上の階へと誘導していったのだが、生存者の中には恐ろしい産業スパイが紛れ込んでいたり、マックスへの依頼主がチップを軍事利用しようとしたCIAだったりして、事態は思わぬ方向へ進んでいく・・。
本作は「タワーリング・インフェルノ」のようなビルパニック映画で、全体的には結構良くできている。だが本作、話の内容がやや複雑なので、あまり話にのれない上、細かいところで内容に関してのアラが目立つ。なぜ火が付いているのに自動消火装置が作動しないのか? という疑問に関しては、「誰かが水を止めた」ということで片付けられていたのだが、それなのにビルの一室ではちゃんと蛇口から水が出ていた。他にも高層ビルには必ずあるはずの天井で煙を感知する火災報知機が設置されていなかったり、重要書類をしまっておく金庫が耐熱構造になっていなかったりと、特にビルの構造に関してミスと思える部分が多い。せっかくの脱出パニックなのだから、製作者達にはもう少し舞台となる建物について知ってもらいたかったものである。
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