ファントム 「評価 C」
とある姉妹が、スノー・フィールドという街に帰って来た。ところが家の家政婦がキッチンで謎の死を遂げていた。姉妹は慌てて保安官の元を訪ねたのだが、保安官も同じように、謎の死を遂げていた。そう、ここはすでに「死の街」と化していたのであった…。
結構ありがちな展開で始まる本作だが、街の住民を皆殺しにした「太古の敵」の正体が非常に奇抜で、ブッ飛んだSF大作じみているのだ。生き物の頭脳を吸収して、吸収した頭脳に書き込まれていた姿には何にでも変身できる上、一度殺した生物は意のままに操れる…という最強の能力を「太古の敵」は持っていて、人間達は全く太刀打ち出来ずに次々と殺されていってしまう。本作の宣伝コピーには「SF大作」と書いてあったが、少なくともこの「太古の敵」の存在だけはSF大作になっているのである。
ただ本作、あまりに敵が凄すぎて脚本がついてきていないのだ。「太古の敵」に操られてゾンビ状態になった人々が軍隊の基地に現れるシーンがあるのだが、その後基地はどうなったのか全然分からない。「太古の敵」を倒す薬は、最初の頃は注射していたのに、後のほうになると体の表面に直接かけている。このように本作、話の方はそれほど感心できるものではない。しかし怪物が凄いことは変わりないので、モンスターパニック映画が好きな人ならば必見の映画である。
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