ブレイド・スクワット ハイテク機動警官隊    「評価 B」
近未来。街は麻薬中毒者と失業者で溢れかえっていた。警察も自らの利益にならない事件は放っていたため、まさに街は麻薬ディーラーを始めとする、犯罪者の天国と化していたのである。
そんな街を浄化するために一人の警部が、様々な問題を起こしてクビ寸前の警官らを集めて、ある組織を作った。黒い装甲服を身にまとい、背中のジェットエンジンで加速するローラーブレードを足に装着して、超高速で犯人を追跡するハイテク組織、「ブレイド・スクワット」を!
本作の特徴は何と言っても、連続して繰り広げられるテンションの高いハイスピードアクションだろう。特に前半の山場とも言える「黄色い仮面の男」を追跡するシーンなんかは、まるで洋楽のプロモーション・ビデオを観ているような気分にさせてくれるのだ。おまけに追跡シーンでは1カットごとの長さを異常に短くすることによって、同じカットの使い回しをしても観客が気づかないようにしている。これは低予算の中でのスタッフの、見事なアイデアと言えよう。
ただ本作、後半になるとそれまでの勢いが急落する。爆弾のスイッチの争奪や銃撃戦が続き、本作のウリであるはずのローラーブレードのアクションがめっきり減ってしまうのだ。こうなると単なるアクション映画と大して変わり映えがしなくなる。折角ローラーブレードというウリを持っているのだから、最後までそれを生かした話にしてほしかった。

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