ブラッダ 「評価 C」
本作の主役は、ずばりゴキブリだ。とにかくゴキブリがゾロゾロワラワラと出現して、人間の体を食らい尽くしていく。ゴキブリが質感の欠けるCGで描写されているので幾分恐怖感は弱いものの、やはり本作は客を選ぶ映画と言える。
アル中の医者が休暇を過ごそうと、ド田舎の島にやってきた。そこに家を借りて悠悠自適な生活を過ごそうとするが、島には余所者を歓迎しない住民と、大量の殺人ゴキブリがいたのであった。アル中医者は地元の住民と喧嘩する日々を送っていたところ、この島が殺人ゴキブリの脅威に晒されていることを知ってしまう。そこで何とかして島を脱出しようとするのだが…。
本作のブラッダ・ケルベルスは蟻のように集団活動するのが特徴で、人間に卵を産みつける「女王ゴキブリ」も登場する。だがこの女王ゴキブリ、劇中で大した活躍をすることもなく、また造形も平凡なので「ザ・ネスト」のゴキブリモンスターに比べるといまいち存在感が薄い。
また、本作のアル中医者と地元の住民との対立を描くシーンは、結構不快度の高い仕上がりである。その辺もあってなのか、本作は見終わってもどうもスカッとしない映画になっているのだ。
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