フライショック                 「評価 C」
本作の主役は、ずばり蠅だ。もう、とにかく蠅やウジ虫がゾロゾロワラワラと出現して、人間の体に次々と卵を植え付けていく。過去に「スクワーム」とか観て耐性のついた人間じゃないと気持ち悪くなること必死なので、本作は客を選ぶ映画と言える。
アメリカ西海岸の無人島「ハート・アイランド」は、身元不明の死体が多数埋まっている「死の島」であった。そのため島は蠅の楽園と化していたのだが、外の人々に危害を加えなかったため大した問題にはなっていなかった。ところがこの島にホームレスや犯罪者に仕事を与えるための「夢の街」を作ろうとする計画が持ち上がった頃から、蠅は島を訪れる人を襲うようになる。島に残されたのは主人公の女刑事や開発責任者のオッサンも含めて、わずか7人。さあ、果たして島を脱出できるのは何人であろうか!? こういう内容のサバイバル映画なのだが、今まで重苦しい音楽がかかっていたと思ったら、唐突に軽快なラップ・ミュージックが流れてきたと、演出が不出来なためにいまいち蝿の恐怖感が薄らいでいるのが困りものだ。先述の通りグロ描写が凄まじいのでこの手のファンなら存分に楽しむことができるが、それ以外の人間にはあまりお勧めでない映画である。

GO TO TOP!!