ヘリコップ2 「評価 B」
「AK1誕生編」であった「ヘリコップ」の続編にあたる本作は、さしずめ「AK1活躍編」とでもいった内容が繰り広げられる。しかも元々TVドラマをビデオ化した作品なので、このシリーズは本作以降、一本のビデオに二つの別々のエピソードが入っているという、実に得した気分になれる構成をしているのだ。
AK1のメンバーが、テロリストを全滅させてから数カ月後。警察署に謎の爆破予告が入った。そこで警察部長はさっそくAK1を出動させ、爆破予告のあった塔(第1作に出てきたテレビ塔とまったく同じ塔!)へと向かわせたのだ。ところが、AK1が爆弾を回収する前に爆弾が爆発してしまった! 第1作では守られたテレビ塔も、本作のオープニングシーンによって無残にも破壊されてしまったのだ。
その後、シューマン男爵が女性刑事と捜査を進めていくうちに、爆発を予言した占い師が爆破事件の犯人だという事が発覚した。この占い師の次の計画はなんと、ベルリンの地下に、ペストとエボラを合わせた新種のウイルスを入れた細菌爆弾を仕掛けて、それを遠隔操作で爆発させるというものだった! そこでAK1が出動し、逃げた占い師が乗っている乗用車へと飛んでいった。果たしてシューマン男爵は、占い師の陰謀を打ち砕くことが出来るのか!? …という内容のエピソードが終わると、今度は全く別のエピソードが始まる。
細菌計画を阻止してから数日後、「南アメリカの武器商人の手下だった、教授の亡命を助けよ」との依頼がシューマン男爵らの元に舞い込んできた。教授は武器商人率いる組織の重大な秘密を握っているらしく、組織の追撃者が常に教授の命を狙っていたのだ。そこで、AK1に乗って教授を護送するシューマン男爵だったが、組織の連中は亡命を阻止せんと、軍事戦闘機と対空兵器によってAK1に襲いかかる! しかしそれらを見事にかいくぐり、シューマン男爵は教授の護送に成功した。ところが、話はここで終わらなかった。なんとホテルのボーイに扮した組織の追撃者が、教授をアジトへと連れ去ってしまったのである。果たしてシューマン男爵は教授を救出することができるのか!?
こんな2つのエピソードで構成されている本作は、「ペスト・エボラ合成ウイルス」にかかって生死の境をさまよっていた男がワクチンを注射された途端、一瞬で元気になってしまうなんて笑えるシーンがあるものの、前作同様スカイアクションも充実しており、そつの無い出来だ。シリーズを通して、割と安心して見られる出来である。
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