BATS 蝙蝠地獄 「評価 B」
本作は、コウモリが大量発生する映画である。だからといって、血を吸ったりするコウモリは登場しない。なんと、動物全般を食い尽くすコウモリが大量発生するのだ! これはこれで恐ろしい存在である。
舞台はおなじみ、どこぞの田舎町。カップルがデートの帰りに、コウモリの大群に襲われるところから始まる。そこでやってきたのは、この手の映画定番のコウモリ専門家。早速調べてみたところ、町の科学者の口から驚くべき事実が明かされた。彼は2匹のコウモリに、高い知能と狂暴な本能をもたせる細菌を植え付けた(「なぜ植えたのか?」という質問に科学者は「生物は進歩するものなのだ」と答えた…って、答えになってねえ!)。だが事もあろうに、そのコウモリが逃げ出してしまったのである。細菌は他のコウモリにも感染し、町中のコウモリが狂暴になったというのだ。だがそんな間にも、狂暴化したコウモリの大群は夜の町で大量虐殺を始めた…。
本作はB級大量発生映画の定番が目白押しながらも、その全てが模倣に終わっていないところが大変評価できる。特に素晴らしいのがコウモリを退治する方法で、前代未聞と言っても過言でない斬新な手段がとられるのである。またコウモリの飛行シーンも、カメラを揺らす事によってスピード感がでていて、なかなかの出来である。新しい物に挑戦しようという気概が感じられる、優秀なモンスターパニック映画だ。
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