プルガサリ 伝説の大怪獣            「評価 B」
本作は「ゴジラ」の影響を受けて製作された怪獣映画だ。だが制作した国が、な、なんとあの北朝鮮なのである!
この映画、向こうの国の思想の違いもあってとにかく異質なムードが漂っている。兵士が老婆の足を木で殴りつけたり、老人を拷問するシーンだってある。儒教文化の国なのに年寄りを敬わなくていいのか? と思ってしまうが、まあ、それだけ制作に熱が入っているんだろう。だがこの映画には、もっと凄まじいシーンが目白押しなのである。
崖の上から転がり落ちてきた丸太が、崖の下にいた軍隊に直撃するシーンなんていうのもあるし、プルガサリ(この映画に登場する、正義の怪獣)の放った火炎によって体に火のついた兵士がもがき苦しむなんてシーンもある。
さすが国をあげて製作しただけのことはあり、役者やエキストラの命の価値がとても安く感じられる映画だ。世界中にはいろんな精神の国があるものだとつくづく思い知らさせた作品である。

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