ラットマン 「評価 D」
グラビア撮影のため、カメラマンと数名のモデルが南の島へとやって来た。一行は順調に撮影をこなしていったものの、海岸で喉を喰いちぎられた死体を発見した時から、彼らの災難は始まった。この島では、怪しい科学者が生み出した脅威のハイブリッド生物・ラットマンが放し飼いにされていたのだ。ネズミと人間の合成生物であるラットマンは神出鬼没かつ天下無敵。カメラマンとモデルたちは島の至る場所でラットマンの襲撃を受け、一人また一人と喉を喰いちぎられ命を落としていった。最後に生き残ったモデルは包丁片手に必死の抵抗を試みるが、狡猾なラットマンは思わぬ所に隠れ、女を待ち受けていた…!
「体長約40センチメートル! 食べるものはリンゴと人肉! ジャンプ力は体長の4〜5倍!(ネズミと何の関係があるんだ?)」なんて勢いのあるビデオの紹介文が示すように、まさに本作はラットマンのアイデア一本で押し切っただけの映画である。体長40センチのラットマンには敢えてCGや特撮を使わず、つい数年前に亡くなった「世界一小さな映画俳優」に爪と牙を付けて演じさせていて妙なこだわりを感じさせるが、それ以外に感心できるような点は全くと言っていいほど見当たらない。話の展開は緩慢な上、限られた舞台の描写がもの凄くチープな雰囲気を漂わせている。その安っぽさがまた堪らないのだが、できればもう少し映画を退屈にしないような工夫が欲しかったところだ。
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