RED SHADOW 赤影 「評価 C」
この映画は、あの特撮時代劇「仮面の忍者赤影」のリメイクだ。「仮面の忍者赤影」と言うと、赤、青、白のやたら派手な仮面を被った忍者達がキ○ガイじみた敵忍者相手に戦いを繰り広げる…という凄まじい内容で、そのリメイクということで私は期待して本作を観にいった。
ところが、私は映画を観て大きく失望してしまった。予告編を見たころから薄々予感していたものの、なんと赤影達のトレードマークとも言えるド派手な仮面が本作ではすっかり無くなっているのである! まあ確かに、そっちの方がより現実的とも言えるが、これじゃあ「赤影」と名乗る意味がまるで無い。その他にも主人公達は「影一族」という謎の忍者軍団に所属しているとか、原作には影もかたちも見られない「無敵の鋼」が登場したりとか、やたら設定のねじまげが目立つ。リメイクというものは多少は原作に忠実であるべきなのに、本作は原作をほとんど無視して独自の忍者映画を作ってしまっているのだ。原作やテレビ版のファンがこの映画を観たら間違いなく泣くぞ。
また本作を全く別の忍者映画として観るにしても、あまり高い評価はあげられない。何と言ったって、話に一貫性が無いのだ。最初の頃は「MISSON1」などという風に、仲間達と共に依頼された任務を1つ1つこなしていく…という内容かと思ったら、その形式は「MISSON2」の地点でいきなり終わってしまう。その後は、赤影が何の必然性も無しに敵対する国に侍として雇われて、結局その国で起きた騒動の面倒を見ることになったりと、何かと忍者らしからぬ話が多くなるのだ。
結局のところ本作、ハイスピードのアクションぐらいしか見所の無い映画だったのである。
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