アマゾネスコマンドー 美女脱獄囚:地獄のX作戦  「評価 C」
中国の特別刑務所に収容されていた6人の女囚。ある日彼女らは新たに収容されてきた女囚に導かれ、厳重な警備を掻い潜って見事脱獄に成功する。その後追っ手も振り切った7人は、敵軍の要塞を陥落させて一儲けしようと手を結ぶのだが…。
リーダー、早撃ち名人、爆弾魔、盗人、侍、詐欺師、格闘家という個性溢れる顔ぶれが各々の特技を駆使して戦場を縦横無尽に暴れ回る、「七人映画」の女囚版とも言うべき映画だ。「女七人お色気軍団」という陽気なキャッチコピーの本作は、戦闘が進行していくに連れて仲間が一人ずつ死んでいくという非常にハードな展開にも関わらず、全編に渡ってぬる〜い雰囲気が漂っていた。
話の途中、軍隊が支配する村で身柄を拘束された彼女らは、解放してもらうために軍隊の腕利きらと勝負をすることになるのだが、凄いのはその勝負内容である。最初のほうこそ剣術や弓矢の勝負といったマトモなものだったのが、次第に麺の早食いやら酒の一気飲みやら、殆どお遊び状態に変容してくるのだ。戦場のど真ん中で繰り広げられる、命を賭けた早食い勝負。これだけで本作がどれほどぬるい映画かというのが良く分かってもらえただろう。本作はこのぬるさ加減とハードな展開のギャップが妙に快いのだが、いかんせん話の進み方が緩慢すぎて、クライマックスまでテンションが持続しないのが困りものである。
これでもっと話の密度が濃ければ、文句なく評価を上げることができるのだが…。

GO TO TOP!!