アフター・ザ・ストーム 「評価 B」
南海を襲った嵐。その勢いは富豪達を乗せた巨大なヨットまでも沈没させてしまい、嵐が過ぎ去った後、警察らはヨットの捜索に懸命になっていた。一方その頃、沈没したヨットには富豪達の身につけていた豪華な装飾品があるということで、それらを引き上げて大儲けしようと4人の男女が手を結んだ。
本作は、ヘミングウェーの同名の小説を映画化したものである。船上において繰り返される信頼の構築と崩壊が面白いこの作品は、ヨットから財宝を引き上げる際に鮫と渡り合ったりはするものの、基本的に話における鮫のウエイトは「老人と海」より遥かに軽い。にも関わらず、ビデオのパッケージではデカデカと鮫が映されており、どういうわけか完全に鮫映画扱いされてしまった。配給会社も鮫映画とした方が売れると踏んだのだろうが、僅か3シーンしか鮫の登場しない作品を鮫映画と称すのは流石に無理を感じるぞ。
さてそれはいいとして作品の方だが、鮫のCGこそお粗末だが、話はそつなく纏まっており安心して観る事ができる。配給会社に騙されなければ、少なくとも観ていて損はしない作品である。
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