ウインド・フォール 「評価 C」
プエルトリコの巨大ホテルに盗みに入った悪党コンビ。だがあと一歩のところで計画は失敗し、二人はホテルの警備員らに捕えられる。このまま二人は刑務所の中かと思いきや、なんとホテルのオーナーが二人を警備員として雇うことを申し出たのである。半分わけも分からずにホテルに勤めることを承諾する二人だったが、実はホテルは警備主任が実権を握ろうと画策しており、派閥争いの真っ只中だった。ホテルの警備員は皆、警備主任の言いなりになっているので、オーナーは警備主任の息がかかっていない警備員として彼らを雇ったのだが、警備主任はそんな彼らを潰すべく次々と刺客を送ってきた。またその一方、巨大な嵐がプエルトリコに迫っていて……
と以上に述べた内容から察せられるように、本作は嵐パニック映画と銘打っている割には嵐の描写は控えめで、むしろホテルの派閥争いに重点を置かれる内容になっている。しかも嵐は避難勧告が早めに済んだために大した被害も無く終わるし、パニック映画としての出来はとてもじゃないが良いとは言い難い。
だが本作、派閥争いの方は悪党コンビのキャラも立っていてなかなか面白い。凡作の域は出ないが、それなりに見るところのある作品だった。
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