アラクニア 「評価 A」
小型飛行機に乗って発掘調査に向かっていた教授と学生達。だが飛行機が飛んでいる地点のすぐ近くで隕石が落下し、その衝撃によって飛行機は山中に墜落してしまった。しかし幸いにも一人の死者も出ず、何とか燃える飛行機から離れることができた一行。山のど真ん中に投げ出された彼らは、助けを求めて森を彷徨い歩いた果て、「100年前に出現した巨大蜘蛛の死体」を大切に保存している奇妙な男の住む家に辿り着いた。男に蜘蛛の死体を見せられた教授達は、巨大蜘蛛を作り物と決め付けて相手にもしなかったが、驚くべきことにこの蜘蛛は本物だった。今まで地下に潜伏していた巨大蜘蛛が隕石の衝撃で目覚め、翌日彼等の前に姿を現したのである。
いやあ、こういう映画は観ていて実に楽しい。蜘蛛は勿論コマ撮り特有のカクカクした動きを見せてくれる! お色気シーンではあからさまにお色気ムード漂う曲が流れてくるという古臭さ! 小屋の持ち主である老人の家は巨大蜘蛛の攻撃で簡単に壊れるのに、その蜘蛛を倒すために投げられた手榴弾の攻撃には傷一つ付かないという理不尽な頑丈さ! そして学生達が蜘蛛と対決する映画かと思わせておいて、クライマックスにいきなり出てきて蜘蛛を一掃しちゃうアメリカ軍!(学生の一人が大佐の娘というすげえ設定)牛やトラック野郎が巨大蜘蛛に襲われるシーンが結局話に何の関連性も見出せなかったりするが、それなんか気にならないくらいにぶっ飛んでいる作品だ!
とにかく全編楽しい、B級映画好きには涎モノの映画である。
GO TO TOP!!