インベイド 「評価 B」
遠い星からやって来た一匹の宇宙人がチェチェン共和国の原発を占拠した。そこで波動バズーカみたいな凄い兵器で武装した特殊工作チームが出動したのだが、地元の軍隊は何故か彼らに非協力的だった。それもそのはず、実はその建物は表面上原発を装っているだけの核弾頭工場で、共和国の人間はそれが発覚するのを恐れていたのである。だが宇宙人が本格的に暴れ出すとさすがにそんな事も言ってられなくなり、両者は一致団結して宇宙人の殲滅にかかることに。巨大な原発を舞台に、宇宙人と人類の大決戦が始まった。しかし宇宙人は殺した人間の姿に次々と変貌していくという能力を持っており、この能力によって人間達は次第に劣勢に追い込まれて行くのであった…。
本作は原発という限られた空間内で未知の生物と戦うという、エイリアンなどのSFアクション映画の定番パターンとも言うべき作品である。アクションに密室サスペンスの要素を付加してできたこのパターンだが、低予算をごまかすためには打って付けの方法と言えよう。しかし話には結構盛り上がれる場面もあり、「これぞSF」的な、ぶっ飛んだ兵器の登場(実際は大して役に立って無いが)もあって十分に楽しめる出来になっている。
だが本作に登場する宇宙人(一応雌らしい)が以前夫を工作チームのリーダー格の男に殺されたという話がでてきたり、数年前に同じような宇宙人によって1つの町が壊滅したことが仄めかされる台詞がでてきたりと、どうやらこの映画、何かの作品の続編らしい(ちなみに原題はINTERCEPTOR FORCE2)。しかしビデオ裏の解説を見ても本作は単品の作品としてしか扱われていない。何故2だけを単品扱いしてリリースするのかが少々謎だが、とりあえず気にしないでおくとしよう。(配給会社が違うだけだったりして…)
追記:後年、クリエイティブアクザ社がこの映画の前作にあたる「ファースト・インベイド(原題 INTERCEPTOR FORCE)」をリリースしました。しかし、続編が先にリリースされる日本っていったい…。
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