アルタード・スピーシーズ 「評価 C」
闇夜の研究所、教授とその助手はネズミを実験体としてガンの特効薬の開発を行っていた。ところが試薬を投与されたネズミがいきなり狂暴化し、飲んだくれ警備員や帰宅途中の教授を食い殺した。一方、そんな事を知るはずがない助手の元へ、彼の恋人を始めとした若者グループが遊びに来た。教授が家に帰ったのだと思っていた助手はあまり所内で暴れまわらないようにと注意するのだが、そんな話に聞く耳を持たず所内で好き勝手な事をする若者たち。そんな彼らの姿を、薬の影響で巨大化したネズミが遠くから狙っていた…。
本作は「ラッツ」や「ファングス」と違い、一匹のネズミが巨大化して人間を襲うというタイプの映画である。しかし本作では着ぐるみのネズミを使っているので、ネズミ本来のスピーディーな動きを期待することはできない。非常にスローな動きで迫ってくるネズミから若者たちは必死に逃げ回り、結局逃げ切れずに殺されて行く…という、何とも微笑ましくなってくるような場面が本作には溢れているのだ。
「ラッツ」なんかに比べると恐怖感なんかは微塵も無い作品だが、その代わりとして古き時代のモンスターパニック映画に対する郷愁に浸ることができる。みんなで楽しみながら見るには最適の映画と言えよう。
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