オーガズモ                   「評価 A」
ハリウッドで宣教活動をしているモルモン教徒の青年がいた。彼はある日、ポルノ映画を撮っている監督に格闘技の才能を見出され、その監督が製作しているポルノ映画に出演しないかと誘いをうける。青年も始めは宗教に反すると言って出演を断ったのだが、金が儲かれば田舎に置いてきた婚約者に楽をさせられると考え、宗教に反するようなシーンの撮影は代役を用いるという条件で出演を承諾したのである。その映画の名前は「オーガズモ」。アメコミもどきのヒーローが仲間の「チン坊」と共に女性を襲う悪を倒すといったもので、青年の役は当然主人公のオーガズモであった。
ところが意外なことにオーガズモは前代未聞の大ヒットとなってしまい、青年は続編にも出演するようにと誘いをうけられてしまったのだ。「出演するのは一作限りのはずだ」と青年は断ろうとしたが、監督の口車に乗せられてしまい、彼は続編にも出ることになってしまった。
その一方で、青年とチン坊役の男の行き付けの寿司レストランがヤクザの手によって閉店の危機に瀕していたのだ。そこで正義感の強い青年は、チン坊役の男が開発した特殊兵器を手にして、ヤクザのアジトへと殴りこみをかけた! そう、彼とチン坊役の男は実世界でもヒーローとなったのである!
本作は、ご存知サウスパークの製作コンビであるトレイとマットが作ったアメコミのパロディ映画である。やはり話の随所に散りばめられているパロディギャグの質が高く、そういった映画を一度でも観たことのある人は爆笑すること請け合いの出来になっている。下ネタ系ギャグが多いので「最終絶叫計画」とかが嫌いな人は受け入れないかもしれないが、なかなか楽しませてくれる映画だ。

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