インアマゾン2 「評価 D」
遂に出た。あのサバイバル映画「インアマゾン」の続編が! 本シリーズはカナダのTVドラマを3本のビデオに纏めたもので、前作が割とよく出来た内容だったので私も観る前は期待していた。ところが…。
本作、前半部分は前作の傾向を色濃く受け継いでおり、せっかく来た救助ヘリを逃がしてしまったり、原住民に捕らわれた4人を謎の男と協力して助け出したりと、まだサバイバル映画としての面白みを持っていた。ところが後半部分、謎の男が生存者に正体を語る辺りから、話は暴走を始めてしまうのだ。
謎の男曰く、彼の正体は「神の国」の戦士だというのだ。しかも彼が生存者達を連れていった先の集落は、まさに文字通り神の国だった! そこにはアマゾンの奥地だというのに白人達が英語を使って住んでおり、様々な文明を思わせる武器が存在している! しかも謎の男は「銀色のドラゴンが〜」などと言っていたので、どうやら彼らは北欧神話にも詳しい様子。
…ダ、ダメだっ! これじゃあまるっきり「ザ・ロストワールド」じゃないかっ! なぜ彼らは英語を話せるのか? なぜアマゾンに暮らしているのに肌が白いのか? といった観客の疑問を全く受け付けないで、生存者の1人がピンチに陥ったシーンで本作は終わってしまう。
本編が始まる前に次回作「インアマゾン最終章」の予告編が流れたりと、ビデオの構成自体とんでも無かったが、本編はそれに輪をかけてトンデモだった! 第1作の雰囲気を見事に壊したあたり、本シリーズは「ザ・ロストワールド」と非常に酷似している(そういえば、あっちもアマゾンが舞台だ)のである。
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