アタック・オブ・ザ・ジャイアントケーキ      「評価 B」
ギリシャもとんでも無い映画を作ってしまったものだ。今までにもアメリカのキラートマトを始めとする「何でこんなのを怪物にしたんだ?」と思わずにはいられないような怪物映画は数多くあったが、まさかギリシャの家庭料理「ムサカ」を巨大化させてしまうとは! これにはエド・ウッドが生涯で唯一ふざけ半分で作ろうとした映画「巨大ソーセージの襲撃」もビックリである。
で、そのムサカがあまりにもケーキっぽい外見をしているから「ジャイアントケーキ」なんていう邦題が付いたのだろうが、その内容が本当に巨大化したムサカが街を破壊してまわるだけだから、さあ大変。暴れまわる巨大ムサカというのがムサカの写真をアップにしてウネウネと動かして合成しているだけだから、気持ち悪いことこの上ない。それに何と言っても本作、気の利いた演出も無し! 役者の演技力も無し! そしてもちろん、ストーリーも無し! と、見事に三拍子揃っている映画なんである。全編に渡ってやる気のない空気が漂っており、見ていると眠くなること必至。ムサカの気色悪さが印象に残ったので評価はBだが、本作は本当に何も無い映画だと繰り返し言っておこう。

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