アマゾン                 「評価 C」
アマゾンの農園主の美しい娘が、腕利きの医者と結婚することになった。そこで農園主達は、下流の町で挙式を行おうとして、アマゾン川を木製クルーザーで下る長い長い旅に出た。旅の途中、原住民襲撃のショックによって川に落ちた娘の愛馬が、ピラニアの餌食にされ血まみれになって死んだりしたが、襲ってきたワニを返り討ちにして、そのワニを丸焼きにして食べたりと、旅自体は楽しく続いた。ところがある日、農園主の暗黒の過去を知ってしまった男が現れ、農園主を脅迫して大儲けしようと企んでいたから、さあ大変。農園主は警察に捕まるわ、娘は男にさらわれるわで、楽しい旅は儚くも中断してしまう。農園主を無罪釈放にするには、男の持っている暗号文を奪い、それを解くしかない。そこで残された医者と仲間達は、農園主を釈放するために奔走する。
この作品、はっきり言えば別のジャンルの2つの映画を1つにしたような内容で、まるで「ラーメンうどん定食」でも食べているような感じになる映画である。前半はワニとかピラニアとか原住民が登場して、タイトルの通り秘境探検映画のノリで進行するのだが、後半の農園主が警察に捕まるあたりからはサスペンス映画みたいな内容に突然切り替わり、ここがアマゾンだということをつい忘れてしまいそうになる。おまけに後半の鍵ともいえる暗号の解読方法も、映画を観ている人々には全くチンプンカンプンな方法で、「本当にこんなので解読できたのかよ?」と思わずにはいられないのだ。
アマゾンは広い。そして、アマゾンを舞台にした映画も実に多く、その幅も広い。本作はそんなアマゾン映画群の中でも、奇妙さという点では頭一つ抜きん出ている作品である。

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