インアマゾン             「評価 B」
アマゾンはとにかく広い。蛇やワニを始め、毒虫や食人族、果てには半魚人や恐竜まで、ありとあらゆる生物がそこには住んでいるのだ。本作はそんな危険なアマゾンに遭難してしまった人々の冒険を描いた「パニック超大作(自称)」である。
アメリカからリオへ向かう飛行機が、アマゾンのド真ん中に墜落した。さっそく捜索隊が生存者の救出に向かうのだが、捜索隊員がピラニアや蛇に次々と襲われ死亡したため、嫌になった隊長の命令であっけなく捜索は打ち切れてしまう。だが、ジャングルの中には数名の生存者が残っており、彼らは捜索隊が帰ってしまったことを知ると、自分達の力でアマゾンを脱出しようと決意する。途中、ワニや原住民の子供や毒蜘蛛に襲われたりしながらも、一行は自分達と同じように置いていかれた生存者達に出会い、その度に希望を取り戻したのである。しかし、それでもアマゾンは広い。いくら進んでも森、森、森の上、だんだんと死者の数も増えていき、一行はどんどん追い詰められて行くのであった……。
こんな話なのだが、パニック描写は結構リアルに出来ているし(ジャングルの猿が映るシーンだけは、明らかに別のドキュメント番組からの流用だが)、無意味な展開は少ないし、なかなかの力作である。ただ、問題はラストだ。どうやら2001年度中に続編が出るらしいが、それだったらもう少しラストシーンに盛り上げが欲しかったところだ(「ジャガーに襲われて絶体絶命!」とか、「原住民の集団が武器を持って現れた!」とかいう風に)。しかし、何にしても本作は結構良質だ。この映画の製作チームの方々には、ぜひとも続編を完成させて欲しいものである。

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