アースクエイク                 「評価 B」
タイトルを見れば分かるように、この映画はいわゆる「地震モノ」だ。だが普通、「大地震」とか「ロサンゼルス大地震」のように、「地震モノ」といえばパニック映画のはずだろう。ところが、本作は違っていた。なんと本作、タイトルに反して地震は二の次のアクション映画だったのである。
11年前に父親を地震で失ったキムは現在、夫と別居中であった。ある日キムは地震研究所の上司に言われ、息子を連れて国有林の不審な地震の調査へと向かう。ところがその国有林では「Gコープ」という企業が地下核実験をしていて、不審な地震は全てその企業の仕業だったのである。この秘密を知ってしまったキムとその息子は、偶々知り合った元傭兵の男と共に、企業に命を狙われる羽目にあってしまう。キム達3人の元に次々と襲いかかる、「狙った獲物は逃さない」という暗殺者ベイツマンを始め、猟犬を連れた黒人野郎、バイク(小型ヘリでやって来たのに、どうやって持ち込んだんだ?)を乗り回す女性暗殺者、「ビールの歌」をこよなく愛するショットガン男、の4人の刺客。果たして主人公達は、この危機を脱出する事ができるのであろうか!?
……なんだか、普通のアクション映画に無理矢理地震を取り入れたような話だが、単純明快で実に分かりやすい話は、観ていてスカッとする事請け合いだ。猟犬の存在がいつの間にか消えていたり、地割れがチャチなCGで描かれていたりと、それなりのアラは目立つのだが、この映画はアクションを楽しむ映画としてはまずまずの出来である。

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