WISHMASTER 「評価 A」
この作品には願い事を3つだけ叶えてくれる魔人が登場する。こういった類の魔人は千差万別いろいろいるが、本作の魔人ほど願った人を不幸に陥れる魔人というのもそうそう存在しないだろう。
本作の魔人は、願いの受け止め方が非常に屈折している。例えば「永遠の若さが欲しい」と願う女性の体を人形にしたり、「容疑者の決定的な証拠がほしい」と願う刑事の目の前で容疑者が殺人を始めたり…と、思惑とは見当外れの願いばかり叶えてしまうのだ。そしてクライマックスでは「このパーティーを歴史に残るものにしたい」と願う男のパーティーを、魔法で地獄絵図の殺人パーティーに変えてしまう。屈折した受け止め方もすごいが、どんな願いも悪い方向にしてしまう魔人もまた感心してしまう。
そんなわけでこの映画、魔人の歪みっぷりが痛快な良作ホラーである。あとは続編の出来なのだが…。
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