親指タイタニック 「評価 B」
親指スターウォーズに続いて、「親指シリーズ」の登場だ。この映画もスターウォーズ同様、ややこしい部分のカットによって約30分という驚異的に短い上映時間を実現している。しかも、主題歌入り。なんと劇中で、親指が歌うのである! タイタニックという映画の印象を決定づけているのは、何と言ってもあの主題歌である。それをパロディにするとは…。親指シリーズ、侮りがたし。
だがこの作品、どうも親指スターウォーズと比べると、どうも淡泊で地味な印象がしてしまう。折角の親指映画なのに、それを生かしたギャグがあまりにも少ないのだ。一応親指ジャックが「大きい親指の人がタイプだ」と言うギャグもあるのだが、それなら「爪切り拷問機」を出した親指スターウォーズの方が、まだ直接的で笑える。
しかし、そんな多少の不満はあるものの、やはりそこは親指シリーズ。ギャグ自体の質はかなりのものである。極めつけと言えるのが、沈没寸前の場面で、脱出は女子供優先だからといって「子供はいらんかね」とか「性転換はいらんかね」とか商売をする奴がでてくるところ。危険な匂いに満ち溢れた、最高の爆笑シーンである。
更に沈没後の結末もブッ飛んでいるし、今後のシリーズにも期待が持てる作品だった。
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