親指スターウォーズ               「評価 A」
あのシリーズ復帰作「スターウォーズエピソード1」の公開前日に、堂々と全米で公開されたのがこの作品である。(この映画は、通称「親指シリーズ」と呼ばれる作品の1つで、他に親指タイタニック、親指マトリックス、親指ワイルドシングスなどがあり、アメリカでは大ヒットしているらしい)主な内容はスターウォーズ第一作のストーリーをベースにしたパロディなのだが、親指ヨーダを出演させるためにエピソード5のストーリーを突然盛り込んだり、後のほうでダース・ヴェイダーが言う台詞「ルーク、私はおまえの父親だ」がいきなりでてきたりして(このセリフも究極にパロディ化されるのだが、その内容は敢えて伏せておこう)、確かに「三部作を30分に纏めました!」というキャッチコピー通りになっている。
だが他のエピソードを追加しては、どうしても冗長な作品になってしまう。そこで必要になってくるのが、本シリーズの究極のテクニックと言える「ややこしい部分をカット」である。親指レイヤ姫が帝国軍の宇宙船から逃げ出す時も、「私も脱出しようっと」の一言で片付けられ、救出のシーンに割く時間を大幅にカットされる。親指ルークが親指ヨーダの修行を受けるシーンでも、さっぱりワケがわからん事をしただけで、あっという間に親指ルークは1人前の戦士になってしまう。これらの徹底したカットによって30分という驚異的に短い時間に纏めることができたのだが、逆にこの技法自体が新たな笑いを生み出しているのだから堪らない。
親指の奇抜さだけでなく、パロディ映画としてもなかなか優秀な映画である。
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