U.M.A.2002 レイク・モンスター(別題:魔の火山湖 甦った巨大生物の恐怖)「評価 D」
遥か宇宙の彼方から飛来してきた隕石。或る湖に落下したそれは灼熱を帯びており、湖の水温を一時的に上昇させた。これだけならば大した事件ではないのだが、これが思いも寄らぬ事態を引き起こす。なんと湖の底には氷漬けになって眠っていた太古の怪物がおり、それが水温が上がった影響で蘇ってしまったのである。巨大な怪物は湖を抜け出し、近隣の住民を襲いはじめた…。
恰も「U.M.A. レイク・プラシッド」の続編であるかのような邦題を付けられた本作だが、実際のところ両作品に繋がりは全くないことを言っておこう(しかも製作されたのは「レイク・プラシッド」よりも20年以上前である)。さて本作は、余程U.M.A.の姿を秘密にしておきたかったのかどうかは知らないが、パッケージにデカデカと怪物(巨大ワニ)の頭が描かれていた「レイク・プラシッド」と違い、なんとビデオの紹介写真ではU.M.A.にモザイクまでかかっているという徹底ぶりである。この写真を見た時点で薄々嫌な予感はしていたものの、やはり本作は「レイク・プラシッド」と比べると評価しがたい作品だった。
肝心のU.M.A.は「ダイナソーウォーズ」を連想させるような人形アニメの恐竜で、戦闘シーンでは別の映画から拝借してきたと思われるカットが散見される。(だからモザイクをかけていたんだろうか…)しかもコメディ路線と割り切って見れば十分に楽しめた「U.M.A. レイク・プラシッド」と比べると、本作は話の切れも悪く、正直笑うに笑えないのだ。人形アニメによる怪物の動きが個人的に良かったが、それ以外には特に見るべきところも無い映画であった。
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